こはる日記
益田ミリさんの最新作「こはる日記」いい。15歳と17歳と19歳の時の普通の日々を描いていて、すごく共感できる。
ちょっとした心に引っかかった出来事を思い出す。
15歳の頃は、廊下の角を曲がると、ちょっと気になる男子とぶつかって、恋が始まるような気がしていた。しかし実際は、そんなほのかな恋物語はなく、たとえぶつかっても吹っ飛ばしておしまいな青春だった。
大人になるのも悪くはない。一人お気に入りの喫茶店でミルクセーキを飲んでみる。
ほのかな甘み。昔、母が作ってくれたミルクセーキは卵の黄身が見えていたし、もっと甘ったるかった。手作りアイスクリームもそんな感じ。
私は作ってもらってばかりで、誰にも作ってあげてなくて、母の味を伝えてあげられないな。
ねえジジちゃん。