横浜で思う
窓から海と電車と桜が見える家にお邪魔した。家の中は宮崎駿のアニメに出てきそうな風情がある。築90年程だそうだ。
暖炉の炎を見ていると心が和む。クーラーは使っていないので、夏場は大変だという。今時クーラーなし!?
室内に飾ってある絵や版画は全て家族や仲間の作品だという。
娘さんはバイオリニスト、父は版画家、母は織物をしている。
さすが横浜、住んでいる世界が違う。岡山でそんな家族は聞いたことがない。
会話の中に、建築家の名前や和歌やなんかがすいっと入ってくる。
妻は夫を名前「〇〇さん」で呼んでいた。いい。とってもいい。かっこいい。
私も夫をそう呼びたい。いないけど。
その人が語る言葉は、当然、その人全体を背負っている。
大岡信さんはそのことを桜の花びらにたとえていた。桜の幹全体で春になろうとしている時、先端の花びらの薄いピンクにそれが表れると。
言葉だけではない。姿勢、仕草、表情、服装、持ち物、体型(ぎゃー)、、、。
晩ご飯は赤ワインを飲みながら手作り料理をいただいた。どれも素材の味が生きていて、美味しかった。こういうものを毎日食べていたら体の中からきれいになれそうな気がした。ああ、、、。
今日から4月。心も体も体型も、美しく磨いていきたい。