火事
昨日、火事があった。
小学三年生の子が一人で料理をしていたのがもとで全焼したという。親に電話をするもの繋がらず、怖かったろう。心に深い傷を負ってしまった。
大学生の頃、同級生の家が全焼した。地元を離れていた友は知らせを聞いて駆けつけようとしたが、体が震えて車が運転できなかったという。当時付き合っていた現在の旦那さんが車を走らせてくれた。家に着いて母と兄合流したが、もう手のつけられない状態で呆然と見守るほかなかった。全焼だった。消化活動が終わり、何も残っていない中を片付けていたら、父親の遺影が焼けずに出て来た。「お父さんが見守ってくれていると思ったんよ」と話す友に、私たちが慰められた。