連休2日目 映画「半世界」「顔」阪本順治監督トークショー
遠出のない連休、2日目の朝ごはんは昨夜の残りのちらし寿司。豪華だ。
午後から電車に乗って福山に行き、映画を二本見ました。倉敷から福山まで40分、760円、ちょっとした旅だわ。
福山シネマモード、いいわあ。昨日は片桐はいりさんがきていたらしい。知っていたら行ったのに。彼女の本は全部読んだ。ガテマラの弟、もぎりよ今夜もありがとう、なんとかのマトカ、全部面白かった。
今日は阪本順治監督にの映画上映とトークショーがあった。「半世界」と「顔」どっちも面白かった。監督もかっこよかった。
特に顔の藤山直美さんは自分を見ているようだった。2000年の映画なんですね。母が私に似ていると言っていたし。
トークショーでは質問もした。なんで監督になったのかと。すると3つの理由があった。実家が仏壇屋で伯父さんが彫り物をしていて、物作りに興味を持っていたこと。その実家の周りに映画館があってただでよく見ていたこと。あと一つ、あれ?なんだっけ?あーメモ取ればよかった。
あと、映画の後の懇親会にも参加して面白い話を聞けた。やはりプロの人の話は面白いなあ。勝新さんのエピソードで、飲みに言ったところで女の人を口説いていて、「今夜100万でどうだ?」から始まって、女の子が笑いながら交わしていたのを、だんだん値段を下げて言って、「もうこの話はおしまい」って女の子が言ってたのに、最後に「タダでどうだ」と言った途端、女の子が黙ったと。その瞬間、監督の方を振り向いて「これが映画なんだ」って、言ったんだって。ドラマってことよね、人間に心理って。いい話だ。なんか恋愛したくなったよ。
あと、主役はピッチャーではなくキャッチャーという話もいい。自分で変化球を投げるのではなくて、いろんな球を受ける、というのが。自分が何を望んでいるかが問題ではなくて、見る人を意識しているのよね。勉強になるわ。
一昨年、講演に来た大学の先生話が面白かったから、どうやったらそんな風に喋れるのか聞いたことがあったのよね。そうしたら、聞きに来ている人はどういう話を望んでいるかを意識して話を考えると言っていた。それは迎合するとかいう意味ではなく、自分の考えを押し付けるのではなく、もっと俯瞰して話しているということだと思った。それを思い出したわ。ああ、いい1日だった。
ありがとう福山シネマモードさん。