machimachi22mermaid’s diary

旅と映画と読書が好きです。旅先でぼんやりしているとあれこれ書きたくなったので、2016年8月13日、アムステルダムにて、ブログを始めました。

なぜ中村さんは殺されなければんらなかったのか。

医師、中村哲さんの死から1週間になる。

医師としてアフガニスタンに生きながら、現地の人の生活根本を立て直すために、灌漑を行い、水と緑を復活させた。食糧が得られ、清潔で安心な生活が送れるよう手助けをしたのだ。

そんな中村さんがなぜ殺されなければならなかったのか。あまり報道はされていない。

昨日知り合いの人からそれを聞かれて、

「平和になったり、庶民が安定した生活を送るようになったら都合が悪い人がいるんじゃないですか。」と答えた。

世の中には、損得でしか物事を考えない人がいて、中村さんがしていることがうっとおしいと思う人がいたのだろうと思う。平和で安定した世の中になったら儲からないとか、自分たちの生活がおびやかされるとか。武器商人はそうだろうし、外国人をよく思わない人もいるだろう。なんとも理不尽な話だけれどもそれが現実なのだ。

知り合いの人は「ニュースで現地の人は泣いていなかったけれど、日本から来た娘は泣いていなかった。きっと日本の家族には情がなかったのでしょうね。ずっと離れていたし」

というから、私は全力で反対した。泣くことが嬢のありなしではない。離れていることも関係ない。日本の家族もどんなに悲しんだか、息子さんの弔辞を聞けばよくわかる。本当に悲しいときは涙の出ないことがある。現実として受け止めきれないのだ。

中村さんのことを知れば知るほど、もっと知りたくなる。どうしたらあんな貴い生き方ができるのか、と。