差別と区別
モーニングを食べながら雑誌を読んでいると、面白い記事があった。
氏が勤務するお茶の水女子大学に男子が入学できないことが違憲だとする意見に対して、氏が述べた言葉がこうだ。
「伝統は憲法で云々すべきものではない。そもそも差別ではなく区別であり、我が大学最大の個性なのだ。」
最近、相撲の巡業中に市長が土俵の中に倒れて、女性が駆けつけ救急処置をしようとしているにもかかわらず「女性は土俵から降りてください」とアナウンスされたことがニュースになっていた。伝統より人命なのであって、女性蔑視であると問題になった。ニュースを見る限り確かにひどい。人命を救おうとしている善意の人に対して失礼なふるまいだ。女性は看護師だったし。
このことは、相撲に通じており大学院で宗教学まで学んだ内館牧子さんに論じてほしい内容である。
アナウンスした人はどういう判断をしたのだろう。まあ、関係者から言われてのことか本人がしたかはわからないけれど。
自分がそのアナウンスする立場だったらどうしたか。後先考えずに、言われたからしていたかもしれない。おかしいと踏みとどまる判断力とそれを伝える勇気があったかどうか。
自分ならどうしたか、どうあるべきか。とっさによりよい判断でき、応えられる自分でありたい。