花火の思い出
バンバンバン。何やら外で音がすると思って三階の我が家からベランダに出てみると花火をしていた。今年はコロナの影響でいろんなイベントが中止になっているけれど、この花火はきっと予告ないしで蜜を避けて行われたものでしょう。各地でそんなニュースを聞きます。
子供の頃、玉島のおじさんが勤める印刷会社かなんかの屋上で花火を見たことがある。あまりに間近で、じっと見ていると花火の映像が迫って来るようで吸い込まれそうな気がした。ドン、ドン、という打ち上げの音はお腹にまで響いた。1、2度しかそこで見たことはないけれど忘れがたい思い出だ。親に愛されていたことを実感できる。子供の夏の思い出。場所を提供してくれたおじさんはもう亡くなってしまった。その妻であるおばさんの訃報を今日聞いた。私の両親は健在だけれど、あの頃のようははつらつさはもちろんない。もう40年以上経ったのだもの。
今日、中学生の剣道の錬成会があった。
近くの喫茶店でモーニングを食べた。なぜかパンに味噌汁。おいしゅうございました。
さて、参加校は5、6校の小さな会だけれど、コロナで全てに大会が中止になった中3生にはこれが引退試合となる。負けて泣いていた女の子、去年の先輩と姿が重なった。キャプテンはなんと優勝した。いつもふにゃふにゃしている彼の凛々しい姿を清々しい気持ちで見守った。午前中で全ての日程が終わって帰るとき、先生の話を振られてろくなことが言えなかった。それよりも後悔したのは5人の3年生に一言づつでも喋ってもらわなかったことだ。主顧問に遠慮したというのは言い訳だ。振ればよかった。今日このときだからこそ出てくる言葉を聞きたかった。私の言葉がどうこうなんてどうでもいいことだ。あー後悔。ううん、この後悔をなんか昇華したい。